● 食料自給率39%の国、ニッポンの安全保障は?

国内産農産物だけを食べて生き残るシナリオ
国内産農産物だけを食べて生き残るシナリオ


日本の食料自給率は、先進国中でも最低です。

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● 電力先進国アイスランド ~再生可能エネルギーで全消費量の8割をカバーする国~

三津野 真澄

北ヨーロッパの島国、アイスランド。広さは10万平方kmで、日本の約1/4、ここに人口わずか30万人が暮らす国です。
島内いたるところに火山があり、国土全体が地熱地帯。また巨大な氷河から流れ出る豊富な水を生かした水力発電。国の電力は水力が80%、地熱が20%で、火力と原子力発電所はありません。
持続可能な自然エネルギーで全エネルギー消費量のなんと80%がまかなわれています。化石燃料を使うのは漁船と自動車のみですが、国は地熱から作られる水素燃料を利用する燃料電池車の普及に着手しました。まずは路線バスからだそうです。
アイスランド政府は2050年までに「脱化石燃料国」「水素エネルギーを用いた100%持続可能な社会」を目指しているのです。

友人夫妻が3月、このアイスランドを訪れました。そのときに撮影された写真を、許可いただいてここに紹介します。

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(写真1)吹き上がる間歇の温泉。

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● 期待高まる日中の環境教育協力(オリンピック直前の北京に行ってきましたが‥‥)

三津野 真澄

今年の3月9~10日、北京へ行ってきました。目的は「日中環境教育基地ワークショップ」での発表です。たった2日間の北京滞在でしたが、現地のすさまじい大気汚染に咽喉、鼻、眼がやられました。はたして無事にオリンピックを開催することができるのでしょうか。(と私が心配してもどうなるものでもありませんが。)ともかくも今回は北京レポートです。

ホテルの窓から見た風景
写真1 ホテルの窓から見た風景、太陽も粉塵で霞んでいる

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● 地球温暖化と都市構造の深い関係 ~応援します、富山ライトレール!~

三津野 真澄

いよいよ今年一月より、温室効果ガスの削減を義務づけた京都議定書の約束期間が始まりました。日本の場合、2012年までの平均排出量を90年度比で6%減らさなければならないのですが、06年度では逆に6・4%の増加。目標達成は非常に厳しい状況に追い込まれています。

写真1
写真1 富山ライトレールの低床新型車両(富山北口駅にて) 

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● 魅力いっぱい!北海道の山々

三津野 真澄

8月に北海道の山を訪れました。今回は魅力たっぷり個性豊か、北海道の山二山をレポートします。

雨竜沼湿原から見る暑寒別岳(右)と南暑寒岳(左)
雨竜沼湿原から見る暑寒別岳(右)と南暑寒岳(左)

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● 夏至の日に思ったこと(ライトダウンとフードマイレージ)

三津野 真澄

夏至の6月22日、日本の各地ではライトダウンしてロウソクの明かりで夜を過ごそうという運動がみられました。エネルギーを大量に消費している今の生活を見直し、温暖化問題や地球の未来について考えよう、というのが運動の主旨です。そして私もその夜は、山代温泉「葉渡莉」でのイベントに参加しました。消灯された館や庭にはキャンドルの炎が静かに揺れて、みなさんの表情もゆったり優しかったことが嬉しかったです。

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● ゴミの行方 その放浪の旅を追跡

三津野 真澄

私が毎日出しているゴミ。「果たしてどこへ運ばれどのように処理されるのかな?」ある日ふと思い立ちました。
この拙文を読んで下さっている皆さんも、きっと熱心にゴミを分別し各自治体のルールに従って出していると思います。自分が出したゴミはどこに行ってどのようにリサイクル・焼却・埋立されるかご存知ですか。
今回は、勤務先(加賀市の県立大聖寺高校)のゴミの行方を追跡したレポートをお送りします。

ごみ分別
エコセンターでごみ分別の指導をするSEP聖高プロジェクト委員の生徒

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● バイオマスエネルギーについて考えてみませんか

三津野 真澄

バイオマスとは生物資源という意味です。植物(森林や農作物など)、植物を餌とする動物とその糞、食糧や廃棄物などの総称ですが、具体的には木材、稲わら、サトウキビの搾りかす、天ぷら廃油など多岐にわたります。このバイオマスから作られるバイオマスエネルギーに今、熱い注目が集まっているのです。

出来上がった炭。黒く輝いてきれい
出来上がった炭 黒く輝いてきれい

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● いまフィンランドでは ~地球温暖化と町づくり~

三津野 真澄

この原稿を書いているのは8月のお盆過ぎ。連日大変な暑さ続きで、最高気温37度という体温を越える値も記録しました。暑いからエアコンをかける、その排熱のためさらに気温が上がる、という「地球温暖化・負のスパイラル現象」も深刻な昨今です。

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● 3R(リデュース、リユース、リサイクル)と新技術  ~~~目からウロコの青いコピー~~~

三津野 真澄

ゴミ問題の解決策としての3Rといえば、リデュース(発生量の抑制、つまり減量)、リユース(再使用)、リサイクル(原料としての再利用)。

e-blue(イーブルー)専用の加熱消去機
e-blue(イーブルー)専用の加熱消去機でコピー文字を消す

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● いま中国・韓国での環境教育は?【日中韓・環境教育ネットワーク】

三津野 真澄

前回ソウルの清渓川再生プロジェクトの報告をしたところ「なぜ極寒の12月下旬なんかに韓国に行ったの?」というご質問をいただきました。ごもっとも! では今回はこの旅(仕事ですが)の本題についてお話しましょう。

シンポジウム関係者
2日目のシンポジウム関係者。前列中央、背の高い男性は韓国環境大臣Lee氏。

平成12年2月、日中韓3カ国環境大臣会合で東アジアでの環境共同体意識の向上を図るため、「日中韓環境教育ネットワーク」(Tripartite Environmental Education Network・略してTEEN)の立ち上げが合意されました。

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● ソウルの大英断【清流を取り戻そう】

三津野 真澄

韓国第一の都市ソウルの中心部を東西に流れる、清渓川(Cheong Gye Cheon チェンゲチョン川)。ここで最近行われた清流復元事業は、東アジア最大の環境修復プロジェクトであり、成功例として熱い注目を浴びている。気温マイナス15℃の12月、現地を訪問したレポートです。

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ソウルの中心街を東西に流れる清渓川。遊歩道には散歩する人々が絶えない

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● 京都議定書に挑戦! SEP(セップ)聖高エコプロジェクト

2005年7月17日 三津野 真澄

地球温暖化は今、最も深刻な環境問題のひとつでしょう。私達が排出する温室効果ガス(主としてCO2)により、地球の平均気温は上昇の一途をたどっています。今の傾向が続けば、最悪の場合2100年には気温は5.8℃上昇し、88cm海面が上昇すると計算されています。具体的に言えば、30年後の金沢は高知・宮崎、100年後にはカイロ(エジプト)並の気温になると予測されています。

CO2排出の原因は3/4が石油・石炭など化石燃料の使用、1/4が森林(主に熱帯林)伐採によります。

温暖化問題に対処するため「京都議定書」が国際的に決められました。1997年京都で開催された「地球温暖化防止京都会議」で約束がされ、これによると日本は2008~12年の間に1990年レベルと比較して6%削減する必要があります。ところが日本が排出するCO2は減るどころか増えているため、現時点からは14%の削減が必要なのです。

私の勤務校である石川県立大聖寺高校では4年前に、『セップSEP聖高エコプロジェクト』を開始しました。スローガンは「京都議定書に挑戦!」。目標はCO215%削減に設定し、日常の学校生活で次のような取組を始めました。

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● デンマークの挑戦(その2) 自転車とまちづくり編

2005年5月30日 三津野 真澄

前回に続いて今回もデンマークの紹介をしましょう。風力やバイオマスなど自然エネルギーを活用してエネルギー自給率139%(つまり輸出もしている)を達成し、二酸化炭素排出量を2005年までに25%もの削減(1988年比較)に成功したデンマーク。この環境改善へ取り組む姿勢は、まちづくりや交通システムといった分野でも垣間見ることができます。

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● デンマークの挑戦(その1) 自然エネルギー編

2005年3月8日 三津野 真澄

「デンマーク」と聞いて、皆さんは何を連想しますか。北欧の小さな国、アンデルセンと人魚姫、世界でも数少ない王国‥‥といったところでしょうか。ドイツの北、スウェーデンの南に位置し、国土の大半が北海に突き出たユトランド半島です。面積は四万三千㎡(九州とほぼ同じ、但しグリーンランドを除く)、人口五百四十万人(北海道よりやや少ない)、首都はコペンハーゲン、主要産業は農業で福祉国家でもあります。

このデンマーク、近年は環境への先進的な取り組みで注目の的なのです。今回より2回連続でその紹介、1回目はエネルギー政策です。

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● 環境先進都市・水俣

2004年12月8日 三津野 真澄

熊本県水俣市と聞いて何を思い浮かべますか? 大部分の人が水俣病と答えるのではないでしょうか。
確かに昭和20年代後半から始まった水俣湾のメチル水銀汚染は八代海沿岸地域に住む人々を辛苦の底に落とし、そのあまりに悲惨な姿ゆえにミナマタの名は世界的にも有名になりました。
しかし現在は人々の努力によって、汚染の最も深刻だった水俣湾でも水質が回復しサンゴが復活するまでになっています。「水俣病から目を背けることなく教訓にして、環境汚染で壊れた町を環境で立ち直らせよう」という志のもと市民3万人が協力して、水俣を日本を代表する環境先進都市へと生まれ変わらせたのです。現地で訪れた施設の紹介を中心に市の取り組みをレポートします。

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● 中国の沙漠化問題

2004年10月3日 三津野 真澄

春先になると空が薄黄色く曇り、黒色自動車のボディは薄汚れてしまう。中国北部から偏西風に乗ってやってくる黄砂が犯人です。ボディ上に薄く積もった黄砂を採って顕微鏡でのぞいてみると、砂の他にヒラヒラした薄片状の微細な粘土鉱物も含まれていることが分かります。この黄砂は近年急激に増加の一途、それは北部中国で沙漠化現象が進行中だからです。
はげやま
砂漠化(正しくは沙漠化)とは何でしょうか?「もともとの植生が失われ土壌が劣化する現象でしばしば塩害を伴う」と定義されます。ここでのキーワードは「土壌劣化」。

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● 白山は脆いカレーライス

2004年6月9日 三津野 真澄

5月17日、私は白峰にいました。別当出合の吊橋が流されたその日です。数日間激しい雨が降り続き手取川は大増水。桑島のダム湖では泥水面が国道脇まで上昇していました。「こんな手取川を見るのは初めて~」と興奮しながら写真を撮りました。

手取川増水

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● 西からやってきた酸性雪

2004年3月31日 三津野 真澄

去年のゴールデンウィークに鹿島槍ガ岳に登った時のこと。積雪を解かして調理用の水を作ったのですが,そのまま飲んでみると「ウン?酸っぱい」。はっきりと分かるくらいの酸性雪でした。pHが5.6より小さいものを酸性雨(雪)と呼び,その原因は大気汚染物質の硫黄酸化物SOxや窒素酸化物NOxです。自動車,工場やボイラー等の排気ガスが汚染源ですが,排ガス規制が進んだ現在では国内よりも中国,韓国など外来のものが多くを占めるようになってきました。

酸性雨による森林枯死は,ドイツや北欧が有名です。枯れて山腹に灰色の幹だけが立ちつくしている死のモミ・トウヒ林。写真で見た人も多いのではないでしょうか。日本ではまだそれほどには被害が顕著でないようですが,ヨーロッパとの違いは何によるのでしょうか。その理由は,日本の土壌が弱アルカリ性であり酸性雨を中和する能力が優れているためと考えられています。しかし酸性雨が降り続けば話は別。土壌は次第に中和能力を弱められ,ある日を境に突然土壌は酸性側へ傾き,植物は一気に枯れるだろうと予測されているのです。実際に北アルプスを歩いていると,東側斜面では元気の良いハイマツが西側斜面では赤く枯れている風景を目にします。冬季に吹く西寄りの季節風が大陸からの原因物質を運び続けたため,既に土壌の中和能力も限界に達していると考えられます。

それにしても,鹿島槍ガ岳では雪を解かした鍋の底に黒いススが沈んでいるのが気に懸かりました。下山後に調べてみると,このススは遠くイラクより飛来したらしいことが分かりました。当時イラクは戦争状態であり,油田が爆撃を受け炎上して大量のススやSOx,NOxが排出されていました。それらは上空のジェット気流に乗って東アジアに流れ,日本に降ったという訳です。地球はひとつであり,環境問題は国際的視野で解決しないといけないと実感させられた酸性雪でした。