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●ESDってご存知ですか?

三津野真澄

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ESD石川tの設立総会 2010年2月17日、金沢大学角間の里にて

■ESDとは何のことですか?
という質問をよく受けます。(実は私、「ESD石川t」というグループの事務局長をしているからなのですが。)

E:エッ?、S:それって、D:どんなこと? 
E:いいね、S:それなら、D:できそう!
という言葉遊びは横において‥
ESDとはEducation for Sustainable Developmentの略で、直訳すると「持続可能な開発のための教育」。換言すると、「持続可能な社会をつくるための教育」、あるいは「未来をつくる力を育む教育」、「持続可能な未来の担い手を育てるための教育」などと理解されています。
ESDのテーマは、世界中の人々と将来の世代が、平和に生き続けていける未来をどう作っていくか、ということです。
日本は2002年のヨハネスブルグサミットにおいて、「持続可能な開発のESDの10年」を提案し、採択されました。今年2010年は国連決議された「ESDの10年」の6年目にあたります。 


■ESDが提案された背景とは
私たちは子ども達に何を伝えることが出来るのでしょうか。私たち大人は何を考え行動すべきなのでしょうか。
「エコロジカルフットプリントEcological Footprint」という考え方があります。直訳すれば「自然環境を踏みつけている足跡の面積」。これは、「人々の消費活動を支えるために必要とされる土地および水域の合計面積(ha)」で示されます。

●日本人のエコロジカルフットプリント :4.3ha/人

もし世界中の人々が日本人のような暮らしをすれば、地球が約2.4個必要になると計算されます。これでは明らかに、「持続不可能」。
では持続可能な生活や社会とは、どのようなものなのでしょうか?
それを考え学んでいくのが、このESDなのです。


■今こそ求められているESD
先進国中心に化石燃料を消費する生活の結果、温暖化は深刻化し、異常気象による干ばつや洪水が多発しています。その結果起こっている食糧難と貧困に苦しみエイズで次々と命を落とす人々が大勢いる一方で、大量消費・大量廃棄スタイルを続ける先進国の人々。戦争が原因の難民が2500万人、食料不足による餓死者は1日に2万4千人とも言われています。
こんな地球は誰にとっても異常です。今こそ持続可能な社会をつくるための教育(ESD)が求められています。


■では誰がどのようにESDを行うのですか?
教育といえば学校、と限定して考えないで下さい。行政、家庭、地域、企業、NPO・NGOなどが連携し、ESDに取組んでいる良い事例がたくさんあります。 それらのうちから、2つ紹介しましょう。

●気仙沼市
市内の小中高校と博物館、行政、企業、大学などが連携し、「気仙沼ESD推進委員会」を結成し取組まれています。2005年には国連大学から地域拠点モデルにも認定。「野菜栽培プロジェクト」「面瀬川ミニ水族館作り」「ぶなの森観察」など、地域の山・川・海の恵みを教育素材に取り入れ、町の先生が大活躍しています。
(詳細は下記へどうぞ)
http://rce.miyakyo-u.ac.jp/panf/Guide.pdf

●岡山市京山地区
京山公民館が中心となり、岡山ユネスコ協会や旭川流域ネットワーク等の既存の団体や活動を取り込み、学校と連携を図りながら、地域全体の活動として発展しています。「環境てんけん活動」や「源流体験エコツアー」などを実施し、広い年齢層から参加者が非常に多いことに注目されます。
(詳細は下記へどうぞ)
http://www.kc-d.net/pages/esd/index.html


■石川県でESDは行なわれているのですか?
ハイ!さまざまな形でスタートが切られています。ESD普及のためのセミナーやフォーラム、講演会などが開催されてきました。また学校の先生を中心に、ESDのネットワーク「ESD石川t」も今年2月に結成されました(写真)。
さまざまなESDに関する情報は「ESD石川t」のHP(ブログ形式です)で得ることができます。ぜひご覧下さい。
 http://blog.goo.ne.jp/esdit/