● 事務局長からの手紙 2006年7月9日

当会事務局長 加藤 正現

5月~7月にかけては、かなり重要な動きがあった。
まず、白山トンネルの件である。6月15日に、国交省金沢事務所にて国交省から3名、当会から5名の参加のもと意見交換会が開かれた。国交省側は、調査主体は石川県であり、国はトンネル技術に関してのみ答えるという姿勢を最後まで崩さなかった。当会からは、事前に5点の質問を提出していた。①時間短縮効果が過大でないか②ルート選定のための基礎調査は十分になされたか③建設しないという案を付け加えてほしい④安全性を犠牲にしてはならない⑤今後の調査スケジュールを明示せよ、などである。いずれも明確な回答は得られなかった。また、当日の4点の質問に対し後日回答をするという約束をもらったが、7月8日時点でまだ回答はもらっていない。また、6月30日には、県庁にて情報公開の説明会があり、県から6名、当会から3名が出席した。ルートに関する情報や希少種の調査・確認位置に関する記述で非公開の部分が例年に比べて多く、会として異議申し立てを行いたいと考えている。今年に入り、建設促進側の動きは強まっていると言うことが出来る。当会としても、反対の活動をこれまで以上に強化していきたい。

次に、チブリ尾根新登山道の件である。鉄板橋から猿壁堰堤の登山道入り口まで、昨年当会が中心となり新登山道のルートを選定した。6月14日には国交省と話し合いを行い、それを受けて20日には現地で国交省と県の参加のもと打ち合わせ会を行った。ほぼ当会の主張が認められた。今年中には、完成することになるだろう。車道と歩道が分離されることで登山者の安全性が向上し、これまでの味気ない車道歩きが味わい深い林道歩きになってくれることを願っている。

今年は、国立公園境界見直しの年に当たっている。当会としては、白山山系における自然生態系保護の観点から,白山国立公園の範囲の拡大及び保全地域指定の格上げを目指して環境省白峰管理事務所に要望書を提出した。今後環境省で議論がなされると思うが、当会の要望が認められればと願っている。

なお、石川・福井県境に建設予定の国道416号のことだが、以前のこの稿で両県知事への要望書を提出する予定であると述べたが、運営委員会の中で検討したところ時機を逸したのではないかという意見が大勢を占めた。会としては要望書の提出は取りやめることにしたが、今後とも重大な関心を持ってこの問題に意見を述べていきたいと思っている。

最後に、ホームページのことです。皆さんは、当会のホームページを一度はご覧になったでしょうか。私はホームページを通して当会の活動を広く知ってほしいと願っていますが、皆さんのなかでリンクしてもよいという方がいらっしゃいましたらぜひお知らせください。そういう方法で、少しでも見ていただける人を増やしていきたいと思っています。また、ご意見がございましたら、ぜひメールなどを通してお寄せください。皆さんとともに考えていく会でありたいと願っています。

(会報NO.71原稿)

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● 2006年7月


日の当たる前のハクサンコザクラ群落と大汝峰