● 高山帯・亜高山帯で行われる事業は植物にどこまで影響を及ぼすか ~白山南斜面における植物への影響調査報告~ 2005年10月 清水孝彰

白山の高山帯(標高約2300m以上)、亜高山帯(標高1600~2300m程度)の中で、登山客が最も集中する室堂~南龍ヶ馬場にかけての「南斜面」では、登山客の踏み荒らしによる登山道の荒廃とその補修整備が繰り返されている他、「緑のダイヤモンド計画」による施設整備や、砂防新道への光ケーブル埋設工事が行われています。
当会では、これらの事業の影響が植物にどれだけ出ているのかを定量的に把握するために、2003年より以下の3調査を始めました(会報しらやまNO.60参照)。
3年間の調査を経て、様々なことが明らかになりましたので、その成果について報告します。

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● 事務局長からの手紙 2005年10月16日

当会事務局長 加藤 正現

8月下旬、鶴来のスカイ獅子吼にて開かれた「白山ミーティング」に会を代表して参加させてもらった。座談会を通して、私たちが今日どのように生きていて、またこれから先未来に向けてどう生きるべきなのかについてずいぶんと示唆を与えられた気がしている。というのは、これまでの私たちの生き方がどちらかといえば“人間中心主義(エゴ)”に偏りすぎていて、その結果として地球温暖化が引き起こされ、自然災害が激増していることにつながっているのではと改めて考えさせられたのである。やはり私たちは自然との共存、共生を第一に考えていかなければならない。人間はあくまでも自然のごく一部であって、この地球上に存在するあらゆる命をすべて認め合って生きていくという謙虚さが何よりも必要なのであろう。人間だけが、自分たち以外の生き物の生命を気遣い、その将来を考えてあげることができるのだと考えているとしたら、それはとんでもない思い上がりである。昨年、別当出合に架かる吊り橋が流されたが、巨大な自然のエネルギーの前には人間の作ったものなどひとたまりもなかったではないか。今日はグローバリズムの時代といわれて地球はますます狭く感じられてきているが、むしろ、地方に戻り、地方の豊かさを再認識し、地方から発信をしていくという意識の変革が必要なのではあるまいか。アイヌの人も、沖縄の人も、アメリカ先住民もかつてはあらゆるものに神が存在していると考えて感謝の念を忘れず、人間がそれらによって生かされている存在であることを認識していた。現代人は今こそ彼らの考え方に学ばなければならない。その時が来ていると考えるものである。

さて、チブリ尾根登山道の市ノ瀬から猿壁堰堤間に新歩道を作り、これまでの工事用道路とは分離することとなった。県とも交渉を重ね、コースの選定に当たってきた。今年は当会でかなり抜開作業を進めてきており、まだ不確定な部分もあるが、来年度は業者による工事も入り、一般の方への供用も始まることになるだろう。私たちは、安全面からも歩車道は分離した方がよいと考えてきた経緯もあり、大きな前進であると思っている。

最近の運営会議の動きとして、石川福井県境の国道416号線の道路建設に着目している。白山トンネル問題にも代表されるように、当会は自然破壊につながる不要な道路建設には反対の立場を貫いてきているが、建設予定地である大日峠周辺の自然環境には優れたものがあり、また峠道を保存するという観点からも安易な道路建設は認めるべきではないというのが運営委員の一致した見解である。既に県への情報公開はすませたが、本年度本設計が実施されることが明らかとなった。当会としては、来年度6月頃にも現地調査を行い、合わせて植生等の調査も行いたいと考えている。会員の皆さんも今後この問題には注目をして頂きたい。また、情報があればお寄せ頂きたい。よろしくお願い致します。

(会報NO.68原稿)

● 日本の平和と日然を守るために-沖縄の現状を通して

聞善寺さんは当会の会員で、沖縄・奥間川流域の自然保護に関わっています。

聞善寺 報恩講讃仰講演会
日本の平和と日然を守るために-沖縄の現状を通して

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● 2005年の白山登山道植生調査 中間報告

白山の自然を考える会では定期的に白山の植生調査を行っています。
今年の調査は、
 ・緑のダイヤモンド計画結果検証
 ・光ケーブル事業影響評価
 ・水屋尻ルート調査
 ・甚之助避難小屋建て替え地点の調査
をメインテーマとして行いました。

植生調査 報告書 PDF