● 事務局長からの手紙 2005年7月17日

当会事務局長 加藤 正現

先日、北海道・知床が世界自然遺産に登録された。日本では、白神山地、屋久島に次いで3カ所目である。この登録によって知床の豊かな自然が永遠に守られることになるならば、これほどうれしいことはない。しかし、現実には白神や屋久島には世界自然遺産に名を借りた観光ツアーが企画され、多くの観光客が訪れることとなった。その結果地面が硬くなって屋久杉やブナの巨木が枯れたり、非在来種の侵入による生態系の破壊も起きているという。これらの報道を聞くにつけ、いったい何のための登録だったのかと疑問に思わざるを得ない。知床が、その二の舞にならなければと願うものである。

振り返って、わが白山はどうであろうか?当会が設立当初(1990年設立)から大切にしてきた登山道に別山・市ノ瀬道(通称チブリ尾根登山道)がある。白山の数ある登山道の中でもほとんど人間の手が加えられていない貴重な登山道として私たちはこれまで大切に守ってきたという自負を持っている。ところがここ数年、巨木の天然更新が一気に進み、また登山者の増加などによりずいぶんと様子が変わってきたという話を聞く。以前のうっそうとした森が、ところどころで今はずいぶん明るくなってきたという。雪の重みで倒れかかった木を登山者にとって危ないからということで1本切ってしまうだけで森の雰囲気はずいぶんと異なってしまう。致し方のないことなのかもしれないが、個人的には出来るだけ自然のあるがままに任せたいという思いを持つ。白山が国立公園に昇格して既に40年以上が経過した。この間「変わらぬもの」もあれば「変わってしまったもの」もある。せめてこのチブリ登山道がいつまでも「変わらぬもの」の代表であり続けてもらいたいと願っている。
(会報NO.67原稿)

● 京都議定書に挑戦! SEP(セップ)聖高エコプロジェクト

2005年7月17日 三津野 真澄

地球温暖化は今、最も深刻な環境問題のひとつでしょう。私達が排出する温室効果ガス(主としてCO2)により、地球の平均気温は上昇の一途をたどっています。今の傾向が続けば、最悪の場合2100年には気温は5.8℃上昇し、88cm海面が上昇すると計算されています。具体的に言えば、30年後の金沢は高知・宮崎、100年後にはカイロ(エジプト)並の気温になると予測されています。

CO2排出の原因は3/4が石油・石炭など化石燃料の使用、1/4が森林(主に熱帯林)伐採によります。

温暖化問題に対処するため「京都議定書」が国際的に決められました。1997年京都で開催された「地球温暖化防止京都会議」で約束がされ、これによると日本は2008~12年の間に1990年レベルと比較して6%削減する必要があります。ところが日本が排出するCO2は減るどころか増えているため、現時点からは14%の削減が必要なのです。

私の勤務校である石川県立大聖寺高校では4年前に、『セップSEP聖高エコプロジェクト』を開始しました。スローガンは「京都議定書に挑戦!」。目標はCO215%削減に設定し、日常の学校生活で次のような取組を始めました。

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